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2006年10月17日

∝秋の京都を満喫できるお出かけスポット∽

京つうスタッフの本郷猛子です。

今月の特集。 お題を前のスタッフからリレー形式で繋いでいくって、

ほんまに、やらせ無しのマジ!リレーって、どないすんねん!

冒頭から、思いっきり愚痴っています。現在進行形。。。

でもでも、みんな悪戦苦闘しながらでもバトンを回してくれたんだから、

ここでギブするわけにゃいかんでしょ!

VGCさんからのお題「秋の京都を満喫できるお出かけスポット」。

ハイッ!受けた!!

(どこかのカレーショップのマスターの掛け声。ねっ、スネ夫氏。)



「秋の京都を満喫できるお出かけスポット」ということで、

いろいろ考えたけど、やっぱりこの季節、紅葉狩りが一番です。

色とりどりに着飾った木々達の晴れ舞台をじっくりと満喫したいものです。

京都は三方を山に囲まれて、紅葉の見所は数知れず。

その中から、比較的に人も少なく、ゆっくりと散歩感覚のショートコースで、

自分的に好きな辺りをご紹介したいと思います。


方向は、東北。 地名は、修学院。

有名なところで、まず「曼殊院」から。



∝秋の京都を満喫できるお出かけスポット∽
この参道の両側は、あの武田薬品の薬用植物園です。
昭和8年開設の薬草園に、昭和31年に椿園が併設されて現在に至ります。
ただ、毒性のある植物も植えられているため、非公開となっています。
残念!
でも、外からでも、春には桜を楽しむことができます。


参道をさらに進んでいくと、いよいよモミジのトンネルです。
∝秋の京都を満喫できるお出かけスポット∽∝秋の京都を満喫できるお出かけスポット∽まだまだ、紅葉には早いようですが、一枝二枝、色付いているのを見つけました。

11月の中旬から下旬には、さぞや素敵なトンネルになることでしょう。



その参道の中ほどに、休憩にはちょうどいい弁天茶屋がある。

∝秋の京都を満喫できるお出かけスポット∽新そばを始めました。
長々説明はいりません。
旬の味を楽しみたくなる、最高のコピーですね。




∝秋の京都を満喫できるお出かけスポット∽

入口の毛氈をかけた床几のうえにお品書きが。
さあ、一服着きましょうか。
まさに、ほっこりタイムを満喫しましょう。
∝秋の京都を満喫できるお出かけスポット∽


この弁天茶屋、曼殊院の境内の一部なんですね。
弁天池の中に浮かぶ、弁天島の弁天様。
っその弁天堂に並んで、天満宮が建っています。
菅原道真公を祀る祠ですが、なんと曼殊院内の中で一番古い建物なんですね。


∝秋の京都を満喫できるお出かけスポット∽




さあ、弁天茶屋を出て顔を曼殊院に向けると、勅使門がもう目の前です。

∝秋の京都を満喫できるお出かけスポット∽勅使門っていうのは、天皇のお使いである勅使がお寺に参拝するときなどに使われる門で、ほとんど開けられることがありません。でも、ここ曼殊院の勅使門は、通り抜けることは出来ませんが、扉は開けられています。




∝秋の京都を満喫できるお出かけスポット∽



勅使門下から南へ一乗寺へ抜ける小道。武田薬品の薬草園を見ながら詩仙堂方面へ抜けることが出来ます。この先に、小さな石の鳥居があるのは、天満宮の鳥居なのでしょうか。


∝秋の京都を満喫できるお出かけスポット∽曼殊院から北へ修学院方面へ抜けてみましょう。途中、西の眺望がきく所がありました。ちょうど、山端から松ヶ崎方面が見えています。この角度からの眺望は、修学院離宮からの眺めに近くって、美しい景観が守られているようです。


∝秋の京都を満喫できるお出かけスポット∽曼殊院前の道を北に抜けてドン突きが、修学院離宮と曼殊院の間を流れる音羽川です。
この川沿いの小道が、有名な雲母坂(きららざか)へ続いて行きます。
京都側から比叡山への登山口です。滋賀県坂本の本坂に対して、京都側のメイン登山道になります。山頂までは約2時間の行程となります。∝秋の京都を満喫できるお出かけスポット∽

川の対岸を臨むと、のどかな畑が見えてきます。修学院離宮は上・中・下の茶屋の三つの部分から構成されているんですが、その茶屋を取り囲む周辺の田畑を取り込む形で離宮ができあがっています。

∝秋の京都を満喫できるお出かけスポット∽∝秋の京都を満喫できるお出かけスポット∽
その証拠に、一見普通の畑のようですが、こんな看板が建っています。
宮内庁 皇宮警察本部!


∝秋の京都を満喫できるお出かけスポット∽∝秋の京都を満喫できるお出かけスポット∽∝秋の京都を満喫できるお出かけスポット∽




修学院離宮の正面の門です。静かな佇まいです。拝観できますが、申し込み制で現在もそうやと思うのですが、宮内庁からの指定の日時での拝観となるので、時間に融通がきく人でないとなかなか観にいけません。

門前の柿の木に秋色を見つけました。
ここ修学院。朝夕の冷え込みは市内中心に比べると違うでしょうね。

∝秋の京都を満喫できるお出かけスポット∽

離宮からまっすぐ西に下りてくると、檜峠を越えて上高野へ抜ける旧道との合流点に辿り着きます。

∝秋の京都を満喫できるお出かけスポット∽





その傍らに、赤山禅院へ向かう道標がお地蔵さんと仲良く並んでいます。

∝秋の京都を満喫できるお出かけスポット∽

その道標から、ものの2~3分歩いて、赤山大明神の鳥居が見えてきます。
大明神!うんうん、ここは神社なんだ。。。。。

∝秋の京都を満喫できるお出かけスポット∽この鳥居を見て、間違いなく神社なんだと思って進んでいくうちに、様子が変わってくるのです。








∝秋の京都を満喫できるお出かけスポット∽赤山大明神の石碑に、寺院のような門。

∝秋の京都を満喫できるお出かけスポット∽門をくぐって進むと静かなモミジのトンネルです。
この参道が、季節になると美しいこと。時間は夕方がいいですね。午後3時~4時あたりなら、色付いた葉が、ステンドグラス状態で、上ばっかり見ながら歩くと、首の筋を痛めますからご注意下さい。

∝秋の京都を満喫できるお出かけスポット∽∝秋の京都を満喫できるお出かけスポット∽赤山禅院の福禄寿殿は、「都七福神」の一つに数えられています。







∝秋の京都を満喫できるお出かけスポット∽∝秋の京都を満喫できるお出かけスポット∽◆案内板<駒札>より~  ……仁和四年(八八八)天台座主安慧が、師の慈覚大師円仁の遺命によって創建した天台宗の寺院である。本尊の赤山明神は、慈覚大師が中国の赤山にある泰山府君(陰明道祖神)を勧請したもので、天台の守護神である。後水尾上皇の修学院離宮御幸の時には、上皇より社殿の修築及び、赤山大明神の勅願を賜った。
 御神体は、毘沙門天に似た武将を象る神像で、延命富貴の神とされている。
 この地は、京都の東北表鬼門にあたることから、当院は、方除けの神として人々の崇敬を集めている。また、赤山明神の祭日にあたる五日に当院に参詣して懸取りに回ると、よく集金ができるといわれ、商人たちの信仰も厚く、俗に、五日払いといわれている商習慣ができたと伝えられている。
 閑静なこの地には、松、楓が多く、秋には紅葉の名所として多くの人々で賑う。………

★まとめて簡単に言うと、もともとは比叡山延暦寺の所属だった、立派な天台宗のお寺です。
しかし、お祀りしているのは、天台宗の鎮守神である陰陽道の祖神「泰山府君」。
御神体は毘沙門天に似た武将を象る神像。
だから、神さんを祀っているので鳥居があって神社の形態をとっているのです。
比叡山に西麓・坂本の日吉大社とともに、天台の鎮守の社です。

ものの見事に、「神仏混淆」の形態を伝えているのです。
明治の廃仏毀釈で、神社と寺院は別のものとして切り離され、神道国教・祭政一致の政策に基づいて仏教施設の破壊などが行われてのです。ご神体に仏像の使用は禁止され、神社から仏教的要素の払拭などが行われたのです。その嵐をどんな風に乗り切ってきたかは知らないのですが、よくぞ今日まで!ということです。

∝秋の京都を満喫できるお出かけスポット∽拝殿の屋根の上に、可愛いお猿さんが、金網に囲われてオッチンしています。
前述の<案内板・駒札>の説明にもあったように、この赤山禅院が京都の東北表鬼門にあたることから、方除け・鬼門除けの神として信仰されているのです。猿は金神で、鬼門の神。皇城の鬼門の護りなのです。そんなわけで、屋根の上から睨みを効かしているのです。∝秋の京都を満喫できるお出かけスポット∽


そこで余談ですが、京都御苑内の京都御所・東北角が「猿が辻」と呼ばれていて、壁もカギ型にへこんでいるのをご存知ですか。
あれって、鬼門除けなんですよね。そこにも、軒下に御幣を担いだお猿さんが居てるんです。そのお猿も金網を掛けられているのですが、その昔、夜な夜な都に出ては悪さをするので、金網を張ってそれを封じたというのです。

∝秋の京都を満喫できるお出かけスポット∽



博物館に置いても恥ずかしくないほど年代ものの消火ポンプ。すごいですね。
∝秋の京都を満喫できるお出かけスポット∽


境内を巡る山への小径です。傾いた日の光がモミジ葉の隙間から差し込んできます。
もうすぐそばまで来ていますね。紅に身を染めた、美しい木々たちの晴れ舞台が楽しみです。



それでは、最後に次のお題を!
「京都の小さな秋を感じる小物やグッズ」を見つけて下さい。
こんなん出ましたけど~~

ではでは、よろしく。ニコさん。



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